ニュースブログ

避難所に集音マイク設置 中京テレビに抗議文送付へ

 「避難所に集音マイク設置 中京テレビに抗議文送付へ」という今日の記事より。(引用記事の一部は、下部に掲載)

 新潟県中越沖地震の避難所において、中京テレビのスタッフが炊き出し用テント内に集音マイクを取り付けようとしていたところ、柏崎市職員に注意され、設置を中止したとのこと。

 この際、避難所内部での取材は避難されている方に配慮してマスコミ各社は自粛中だったという。
 ただ、自粛中にマイクを設置しようとしていたことも問題だが、自粛中でなくとも、避難されている方の心情を考えれば、炊き出し所に集音マイクをつけようなどとは考えられない事だと思う。

 テレビの視聴者の多くは、被災にあわれた方を心配しているだけで、プライベートな会話に聞き耳を立てたいとは思っていないはずだ。

 確かに被災者の方々の生の声は、現状の把握のためにも報道する必要はあるかもしれないが、被災者の方々の発言を伝えるのと、拾い集めたプライベートな言葉を伝えるのは全く違う話だと思う。

 マイクの設置に関わる報道として、つい最近もゴルフのハニカミ王子の同伴者に隠しマイクの設置を依頼したマスコミスタッフがいたという報道があったが、そのスタッフ、責任者の発想、モラル観にあきれるばかりだが、どうも今回の件といい、視聴者の多くが望んでいる報道の形と、報道を発信している側の意図が乖離しているケースが多く見られるようになっているようにも思える。

 ジョン・レノンの有名な曲「Imagine」の中でジョン・レノンは、人々に「想像してみて」と語りかけているが、情報を発信するマスメディアの関係者の方々は、製作の際に、報道される側と、報道を受け取る側の人々の気持ちをぜひ「想像してみて」ほしい。
 そうすることによって、「真実の報道」という大前提が曲げられることなく、過度な報道活動、演出によって心を痛める人も少なくなるのでは、と思った今日の記事だった。


[記事ここから]
 ■柏崎市は「隠しマイク」と公表

 新潟県柏崎市は21日、日本テレビ系列の中京テレビ(名古屋)スタッフが中越沖地震避難所のテントに「隠しマイクを仕掛けた」と公表した。同社側は市に「中継で背景の音を拾うためのワイヤレスの集音マイクで、隠す意図はなかった」と説明。市では「誤解があったが、好ましくない行為だった」としている。

 ■他社は取材自粛中、系列局設置

 市によると、マイクが設置されていたのは学校の屋外に張られた炊き出し用のテント。同日午後4時ごろ、スタッフが支柱にマイクを張り付けているのを職員が見つけて注意。スタッフは「ダメなんですか」と言ってすぐに取り外した。
 同校では同日、住民からの要望で、市側が一時的に報道各社に取材の自粛を要請。同社は市に同日午後6時からのニュースで中継するつもりだったと説明したが、設置は各社が屋内での取材を自粛していた最中だった。
 同社の現地担当デスクは、「隠しマイクという発表があったようだが、誤解だったということを理解していただいた。現場の説明不足で誤解を受けたことは遺憾だ。反省している」と話している。

 マイクをめぐっては先月、TBSが人気若手ゴルフ選手の石川遼さんの取材で隠れて使用しようとしたとして、問題化したばかり。

引用元:Iza